愛用のオリンパスカメラが突然故障したら、どうしますか。
オリンパスカメラ修理の相談件数は年々増加しており、特に長年使用されたモデルでよく見られます。
この記事では、実際の故障事例をもとに、オリンパスユーザーが直面しやすい5つの故障内容を詳しく解説します。
注意点などを順番に解説していくので、故障した際もこの記事を活用して長くカメラを使い続けましょう。
オリンパスカメラの故障が増加している理由

オリンパスカメラの故障相談が増えているのは、クラシックモデルの人気復活と経年劣化の進行が重なったためです。フィルムカメラからデジタルカメラまで幅広いユーザーが、長期保管後に故障することが多くあります。
故障の多くは使用年数に比例して発生し、特に10年以上前のモデルで多く見られます。
適切なメンテナンスをせずに保管されたカメラは、内部パーツの劣化が急速に進んでいることが多くあります。
経年劣化が主な原因
故障の原因としては以下のようなものが挙げられます。
まず、グリスや油の劣化による動きの阻害で、これが全体の大多数を占めます。
また、サビによる固着や、振動や衝撃で本来噛み合っているべきパーツが外れた状態も大きな要因を占めます。これらは保管環境と使用頻度に大きく左右さるため大切に保管しましょう。
オリンパスPEN-Fの修理事例では、長期保管後の巻き上げが極度に重くなるケースが報告されており、グリスアップで大幅に改善することが確認されています。
保管環境の影響
湿度が高い環境での保管は、内部のカビ発生やサビを招きます。特にモルト(カメラの光漏れ防止材)の劣化は湿度と温度変化に敏感です。
乾燥剤を使用した適切な保管でも、10年以上経過すると劣化は避けられません。定期的な通電と軽い動作確認が、故障予防に有効です。
よくある故障内容5選

オリンパスカメラで報告される故障は、モデルごとに傾向があります。以下の5つが代表的で、修理依頼の大半を占めています。
オートフォーカスのピントが合わない
オートフォーカス(AF)のピントが合わないのは、オリンパスカメラで頻発する故障です。OLYMPUS TOUGH TG-6などでこの症状が見られ、レンズが動くのにピントが合わず、被写体がぼやける症状が典型的です。
原因はAFセンサーの汚れやほこり、湿気、静電気によることが多く、ミラーボックス内下側のAFセンサー周辺をブロアーで清掃すると解決します。レンズ交換式カメラではボディ側かレンズ側の問題かを、他のレンズやボディで組み替えて確認しましょう。
設定ミスも多く、MFに切り替わっていたり、AFポイントが移動したり、マクロモードになっている場合があります。点光源が入る夜景撮影時や、被写体が単色でコントラストが低い場合もAFが迷います。
電源が入らない
電源が入らないのは、バッテリー関連の故障が主な原因です。充電池の寿命、自然放電、向きの誤り、端子の汚れが挙げられます。
長期間使用していないカメラでよく発生し、バッテリーを充電し直したり、端子を綿棒で清掃したりすると復旧する場合があります。OLYMPUS TOUGH TG-4では、電源スイッチの接触不良の症状がありました。
レンズの接点不良も原因で、レンズ付け直しや接点清掃を試しましょう。CFカード異常や充電器故障の場合もあります。
ズーム絞りが反応しづらい
ズーム絞りが反応しづらいのは、コンパクトデジカメのOLYMPUS SZ-14などでよく見られる故障です。レンズ鏡胴が伸縮せず、「ズームエラー」表示が出ます。
内部ギアボックスやモーターシャフトのウォームギア劣化が原因で、ギア欠損や変形がなくてもモーター不良で発生します。グリス劣化による動きの阻害も関連しているため分解清掃が必要です。
レンズ装着不良や接点汚れも影響し、柔らかい布で清掃すると改善する場合があります。
モルトプレーンの劣化
モルトプレーンは、フィルムカメラの光漏れを防ぐ黒いスポンジ素材です。経年劣化により、ボロボロに崩れて内部に落ちることがあります。
オリンパスPEN-FやOLYMPUS OM-2の修理では、モルトプレーンの貼り替えが基本的な修理内容に含まれます。内部とフィルム室の両方に貼られており、交換には丁寧な作業が必要です。
この修理を放置すると、フィルムに光が当たり、撮影した画像が台無しになる可能性があります。
バッテリー接触不良
バッテリー接触不良は、電源系統の故障で最も多いケースです。OLYMPUS OM-1のバッテリー接触部が酸化したり汚れたりすると、電源供給に問題が発生します。
症状としては電源が入らない、露出計が動作しないといったものが挙げられます。バッテリー接触部の清掃により、多くのケースで解決可能です。
ただし、バッテリーの劣化により耐久性が失われている場合は、バッテリーの交換が必要になります。
修理に出す前に確認すべき重要ポイント

修理に出す前に、自分で簡単にチェックできる項目があります。これにより、修理の必要性や費用見積もりが正確になります。
自分で確認できる簡易チェック項目
修理に出す前に、以下の項目を自分で確認しましょう。電源が入るか、シャッターが切れるか、レンズが動くか、露出計が反応するかなどです。
巻き上げレバーの重さやファインダーの見え方も重要な確認ポイントです。これらの情報があれば、修理店での診断がスムーズになります。
ただし、無理に動かすと二次故障を招くため、軽く試す程度にしましょう。
修理依頼時に必要な情報
修理店に依頼する際は、カメラのモデル名、シリアルナンバー、具体的な症状、最後に使用した時期などを伝えます。
写真でカメラ正面、背面、レンズ前方、レンズ後方を撮影して送付すると、より正確な見積もりが得られます。
破損箇所がある場合は、その位置と程度を詳しく説明することが重要です。
オリンパスカメラ修理の依頼先と流れ

オリンパスカメラの修理は、公式サービスと修理専門店の2つの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあるためよく理解して選びましょう。
公式サービスの活用方法
OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)の公式修理サービスは、信頼性が高く安心できます。修理可能な製品かどうかを事前に確認できます。
修理依頼は、郵送またはピックアップサービスで対応しています。見積もり後に修理を進める流れで、追加費用が発生する場合は事前連絡が必要なためチェックしてください。
ただし、修理サービス期間が終了している製品は修理できない場合があるため、事前確認を必ずしましょう。
修理専門店の選び方
ワールドリテックを含むは、細かい調整と丁寧な作業が特徴です。全点検修理を基本としており、一部修理より信頼性が高いです。
古いカメラは新品同様の精度が出ない場合があることを理解した上で、修理を依頼しましょう。
※詳しくは修理依頼方法は下記の記事をご覧ください。
まとめ
オリンパスカメラの故障は、「グリスや油の劣化」や「サビによる固着」、「振動や衝撃」が主な原因です。オートフォーカス(AF)のピントが合わない場合やズーム絞りが反応しづらいなどの不具合を感じたら、修理に出す前に自分で症状を確認することが重要です。
万が一故障した際は、公式サービスか専門修理店かを正しく選択しましょう。今すぐ愛機の状態をチェックし、必要に応じて修理依頼を進めることをお勧めします。



